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2020年1月31日 更新
母子感染を知っていますか?
妊婦健診で感染症検査を受けることができます。

 何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」と言います。妊娠前から元々その微生物を持っているお母さん(キャリアと言います)もいれば、妊娠中に感染するお母さんもいます。「母子感染」には、赤ちゃんがお腹の中で感染する胎内感染、分娩が始まって産道を通る時に感染する産道感染、母乳感染の3つがあります。
 赤ちゃんへの感染を防ぐとともにお母さん自身の健康管理に役立てるために、妊娠中に感染の有無を知るための感染症検査(抗体検査という場合もあります)をします。妊婦健診を受診して、感染症検査を受けましょう。
 もし、検査で感染症が見つかった場合には、赤ちゃんへの感染や将来の発症を防ぐための治療や保健指導が行われます。

妊婦健診で調べる感染症

◆ B型肝炎ウイルス
   赤ちゃんに感染しても多くは無症状ですが、まれに乳児期に重い肝炎を起こすことがあります。将来、肝炎、
  肝硬変、肝がんになることもあります。
◆ C型肝炎ウイルス
   赤ちゃんに感染しても多くは無症状ですが、将来、肝炎、肝硬変、肝がんになることもあります。
◆ ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
   赤ちゃんに感染して、進行するとエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症します。
◆ 梅毒
   赤ちゃんの神経や骨などに異常をきたす先天梅毒を起こすことがあります。
◆ 風疹ウイルス
   お母さんが妊娠中に初めて風疹ウイルスに感染した場合、赤ちゃんに胎内感染して、聴力障害、視力障害、
  先天性心疾患などの症状(先天性風疹症候群)を起こすことがあります。
◆ ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)
   赤ちゃんに感染しても多くは無症状です。一部の人が、ATL(白血病の一種、中高年以降)やHAM
  (神経疾患)を発症します。
◆ 性器クラミジア
   赤ちゃんに結膜炎や肺炎を起こすことがあります。
◆ B群溶血性レンサ球菌(GBS)
   赤ちゃんに肺炎、髄膜炎、敗血症などの重症感染症を起こすことがあります。

※これらの感染を調べる検査を実施するかどうかは、医療機関などによって、また、お母さんと赤ちゃんの経過に
 よっても異なります。

                                      引用:厚生労働省リーフレット

関連情報はこちら
HTLV-1抗体検査を受けましょう
HTLV-1は、主に母乳を介して母子感染するとされています。お母さんがHTLV-1に感染している場合は、授乳方法を工夫することによって、赤ちゃんがHTLV-1に感染する可能性を低くできることが分かっています。妊婦健診でHTLV-1抗体検査を受けて、ご自身の感染の状況を調べましょう。
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こども家庭課
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説明:児童福祉、母子寡婦福祉、児童手当、保育所、児童館、母子保健、各種医療費助成(乳幼児、児童、妊産婦、重度心身障害者、ひとり親家庭、寡婦)
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