ペットは人に癒しを与えてくれる、かけがえのない存在です。

ペットは人と同じで、命ある存在であり喜怒哀楽等の感情を持っている一方、人間の言葉やルールをすべて覚えることはできません。
鋭い爪や牙をもっていても、人間が管理しなければ健康で快適に暮らすことができない弱い存在です。
人と同じように食べ物や運動が必要で、トイレにも行き、時には病気になり、繁殖し、やがてその生涯を閉じます。

ペットを飼いはじめるということはその命を長年の間預かり、毎日しっかりと管理し続けなければならなくなるということです。
ペットを適正に飼うことができなければ、癒しを与えてくれるどころか、飼い主とその家族の健康や快適な暮らしが脅かされるばかりではなく、近隣や社会に迷惑を及ぼす存在になってしまいます。
そしてそのことは、飼い主や近隣だけではなく、ペット自身にとっても、とても不幸なことです。

誰もが命をもって生まれた以上、幸福に暮らし、安らかに一生を終えたいと願うものです。ペットも同じです。
現在、国内では何万頭ものペットが、世話をしきれなくなって捨てられたり、保健所に持ち込まれたりしています。殺処分されたり、野生の中で命を落としたペット達が、幸福だったとは言いがたいでしょう。
不幸な命をみだりに増やさないためにも、ペットを飼う前に本当に飼い続けられるかよく考え、飼うために何が必要かよく調べ、まわりの人とも相談をしてからペットを飼いましょう。