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2020年1月23日 更新
貯水槽の管理

貯水槽水道とは?

貯水槽

 ビルやマンションなどの高い建築物では、配水管(水道本管)から供給された水をいったん受水槽にため、これをポンプで屋上などにある高架水槽にくみ上げてから、各家庭のみなさんに給水します(これを受水槽方式といいます)。
 また一般の住宅でも高台にあり水圧が低い場合などには、配水管から給水栓(蛇口など)までを直接結ぶ直圧方式ではなく、受水槽方式の家庭もあります。
 この受水槽と、受水槽から給水栓までの配管を含めた施設を貯水槽水道といいます。

貯水槽水道設置者(管理者)の方へ ~いつでも安心な水を供給するために~

蛇口をひねれば出てくる安全な水道水。
 
こんな当たり前のことも、日頃の管理を怠ると大変な事故につながることもあります。 正しい管理の仕方を知って、自分自身で安全な水を守りましょう。
  1. 貯水槽の清掃
    1年に1回以上、専門の清掃登録業者に定期的に清掃を行ってもらいましょう。
    ※(業者の選び方)
    業者によって料金が違いますので、複数の業者から見積をとり、作業内容やアフターサービスなどを比較してから納得できる業者に依頼してください。
    清掃終了後は、業者からの作業記録や写真などによる清掃報告書を受け取り、保管しておきましょう。
  2. 貯水槽の点検
    水槽にヒビ割れがないか、汚水などに汚染されていないか、水槽内に異物の混入などがないかなど、定期的に点検を行ってください。
    特に地震、台風、凍結、大雨の後は点検が欠かせません。
  3. 水質検査の実施
    各家庭の蛇口から出る水の水質検査を定期的に行ってください。異常があったときには、必要な水質検査を行い、安全を確認してください。
  4. 残留塩素の測定
    特に義務づけられてはいませんが、念のため遊離残留塩素を測定してみてください。
    0.1ppm以上であれば細菌、大腸菌群、O-157は死滅しており安心できます。0.1ppm未満なら専門の業者に依頼して原因を探す必要があります。

貯水槽水道利用者の方へ ~こんなことに気付いたら設置者(管理者)に相談を~

自分でできる水質チェック

無色透明なガラス製のコップに蛇口から水を取り、肉眼で次の項目を検査してください。
色  濁り 臭い 味

異常あり 異常なし

1.色がついている

赤い水 

鉄製の水槽や鉄管の腐食の可能性がある

青い水 

銅製の水槽や銅管の腐食の可能性ある。

白い水 

空気、亜鉛メッキ銅管の腐食の可能性ある

2.濁っている

水槽が汚れている可能性がある

3.臭いがある

水槽が汚れているか、水槽に汚染物質が混入している可能性がある

4.臭味がある

水槽が汚れているか、水槽に汚染物質が混入している可能性がある

専門の業者や保健所へ

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設置者(管理者)

 
 

専門の業者や保健所へ

 

万一の時は…

 水の汚染は、常識では考えられないことが原因で発生することがあります。事故によって貯水槽に汚れや異物が混入したり、災害によって貯水槽自体に異常が発生することも十分考えられます。
管理責任者には次のような処置が求められます。
 
水の汚染事故が起こったら
  • 飲用中止の周知
    給水を停止し、ただちに利用者に事故の状況を知らせる。
  • 関係機関への連絡
    保健所、水道事業所に連絡し、その指示に従う。
  • 事故処理の実施
    汚染原因の除去や清掃、消毒の手配を行う。
  • 代替水の確保を
    近隣や直結水栓から飲み水の確保をする。
  • 再開前の最終確認
    給水再開にあたっては、水質検査などの安全確認が必要。

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水道事業所
説明:水道給水(業務、工務)
住所:028-6105 岩手県二戸市堀野字馬場97-1
TEL:0195-23-6101
FAX:0195-23-6102